町歩きはひとり旅の醍醐味。町の風情を味わいながら、ちょっといいお店を発見すると嬉しくなりますよね。

今回はそんなちょっといいパン屋さんを紹介します。

松江城をのぞむパンェブール

松江城そばの武家屋敷が並ぶ塩見縄手から北東に歩いていくと、落ち着いた町並みが出てきます。

それが石橋・北堀町地区。江戸時代には武家屋敷近くの町人町として栄えた場所であり、今でも昔ながらの建物が静かに並んでいます。

そんな石橋町の三差路角にあるのが、パンェブールという小さなパン屋さん。

地元の人もよく利用する有名なパン屋さんです。

こじんまりした店構えがかわいいですが、店の入り口近くには「松江市登録歴史的建造物」というプレートが。

実はこのパン屋さん、明治時代に雑貨屋としてスタートしたお店で、この建物は大正時代に建てられたもの。

洋風な雰囲気は当時としてはハイカラだったのかもしれませんね。

この建物が「歴史的」である理由は横を見ると分かります。そこにはがっしりとした大きな壁!

実はこれ防火壁で、よく見るとてっぺんには「出」の字。

確かにこれだけしっかりパーテーションのようになっていると、延焼などは簡単にブロックできそう!

お店の入り口も木戸になっており、なかなか開ける場所が分かりにくいのも風情があります。

ヨーグルトパン発祥のお店

お店の前には「松江銘菓ヨーグルトパン発祥のお店」という黒板が。

ここパンェブールは、松江銘菓のパンが買える唯一無二のお店でもあるんです!

お店の入り口の横には「人体に有害なイーストフード不使用」という説明書きもあります。おいしいだけではなく体への気遣いもばっちり。

そんな店内ですぐ目につくのが、やはり「ヨーグルトパン」。

プレーンの大きなものと、ミニサイズのものがあります。ミニはバリエーションも多く、つぶつぶいちご、チョコ、パイン、抹茶の品ぞろえ。何だかアイスクリームみたいですね。

最初から袋に入って販売されており、パッケージも何だか昭和レトロなかわいい雰囲気。冷凍で持ち帰りもできますが、頼めばクール便も可能とのこと(送料実費負担)。

もちろんヨーグルトパン以外にもパンの種類はとても豊富。特に人気なのがかぼちゃパン。

くろすけという謎のパンもあります。出雲弁を話すようですね( *´艸`)

お惣菜パンやチーズ系、麻辣パンというものまでいろいろそろっており、お昼前はどんどん品出しが行われています。

全部おいしそうで決められない!‥というパン屋あるあるに。

ゆったり過ごせるイートインコーナー

お店の奥にはイートインコーナーがあり、マンガやおもちゃも置かれています。

ちょうど地元の方がティータイムをしていました。長く愛され続けてきた「地元の空気」を感じられるのが、古い町並みが残る石橋町にあるパン屋ならではです。

ドリンクは店内で販売されているお茶やジュースなどを買って持ち込む方式。お水(ウォーターサーバー)は店内のものを無料でいただけます。

かぼちゃパンは「これがパンプキンだ!」という感じではなく、ほのかに甘さが漂う優しい味です。

ヨーグルトパンも同様に、ふわっとした香りに続く優しい酸味と甘さ。懐かしのヨーグルトが柔らかいパンとゆるやかに溶け合っていくような味わいです。

イチゴやチョコも変化球的な味ではなく「うんうん、こうだよね」という味わい。チーズ系は、とっても香り豊かで食べるとよりおなかがすいていきます。

パンは持った感触がとても軽やかなものが多いですが、ハードなパンも置かれているので、ソフトだけでは物足りない人も大丈夫です。

石橋・北堀エリアは、千手院など神社仏閣も点在しており、散策にはもってこい。もちろん松江城も見える場所にあるので、パンを買ってお城ピクニックも楽しめます。

地元の空気も楽しめる老舗パン屋さん、町歩きの途中でぜひ立ち寄ってみてください。