安来市

【安来市】日本庭園が素晴らしい!「足立美術館」は一見の価値あり

美術館は全国にたくさんありますが、島根県安来市にある足立美術館は一味違います。

特に素晴らしいのが日本庭園の借景です!

借景とは、遠くに見える山などの景色を庭の背景として取り入れる造園技法のこと。足立美術館の日本庭園もまた借景の庭として有名なのです。

館内の日本庭園はもちろん入ることはできず、ガラス越しに見るだけなのですが、撮影は可なので、本当にたくさんの方がカメラを構えていらっしゃいました。

枯山水庭

こちらが足立美術館といえば…の「枯山水庭」です。あの、奥に見える山々は実際の山なので、とても遠いところにあります。ですが手前の庭園(丘も含みます)は、館内の庭園です。

まるで一枚の絵になっているでしょう!?

正面に見える丘に植えられている木は、実際は腰の高さほどもないものなんですって。遠くにあるように見せるために、背を低くしているのです。

もしこの庭園を猫が横切ったら・・・。猫は怪物のように大きく見えるんですって!

もちろん丘は目の前にある庭園なのですから、丘の上に生えている木々とさほど大きさの変わらない猫が悠々と歩くと、そんな光景になるようです。

もちろん猫は歩いていませんでしたし、そんなことよりもこの一枚の絵画のように、計算されつくした「自然の美」に、すっかり目を奪われてしまっているのですけれども。

苔庭

こちらは「苔庭」。

池庭

こちらは、さきほどの日本庭園の反対側の「池庭」です。

「ふつうの」庭園といえば失礼なほど、とても美しい庭園です。若干、あれもこれもとたくさん飾られている気はしますが、見せるための庭園なので、このくらいのボリュームのほうが楽しめました。

右端にちらっと、「亀鶴の滝」もおさめました。岩肌から15メートルの滝が流れているそうです。この滝も人工で作られたそうですが、庭園に滝って・・・!

と、その発想こそ、従来の日本庭園とは違うイメージを持ってしまいました。

窓枠から除くと掛け軸のように見えるなど、あちらこちらに庭園を楽しむ趣向が凝らしてありました。ほんものの自然を眺めるのではなく、人の手も加えた完璧な自然の美を楽しむという贅沢。

なるほど、「美術館」だなあ、と思いました。ぜひ一度訪れてみてください。