松江市

【松江】宍道湖遊覧船のサンセットクルーズで「宍道湖の夕日」を鑑賞

しじみなどでもおなじみの宍道湖は松江市の外せない名所。特に宍道湖の夕日は、日本で1番美しいとも言われています。

夕日を見るスポットはたくさんありますが、宍道湖は見渡す限り水平線というわけではないため、場所や季節によっては湖面に夕日が沈まないことも。

しかし、どんな季節でも、絶対にハズレがない方法があります。

それが、宍道湖遊覧船のサンセットクルーズ。宍道湖の上で景色を眺めることができるため、確実に「宍道湖の夕日」を見ることができるんです。

また宍道湖の象徴である嫁が島を近くで見られたりと、船ならではの景色がたくさん。

今回は夏の終わりに乗船した宍道湖遊覧船のサンセットクルーズをご紹介します。

出発は第2乗船場が便利

第2乗船場

宍道湖遊覧船のサンセットクルーズ乗船場は、第1乗船場と第2乗船場の2か所あります。

第1乗船場は無料駐車場があるため車を利用する場合に、第2乗船場は松江駅にも近くバス停もあるため、JRやバスなどを利用する場合に便利です。

第2乗船場

ただし、第2乗船場は途中乗車という形になるため、第1乗船場の乗客次第では乗れないことも。電話で混雑具合などをあらかじめ確認しておくとより安心です。

時刻表

宍道湖遊覧船のサンセットクルーズは夕日を見るための遊覧なので、季節により出発時刻が異なります。夏場は18時台のスタートです。

サンセットクルーズ船

乗船場で待っていると、宍道湖遊覧船の「はくちょう号」がやってきました。

基本的に予約なしで乗れますが、心配な場合は公式サイト(1週間以上前限定)や電話で予約をしておきましょう。

あくまで座席確保という意味であり、前払いの必要はないため安心。サンセットの時刻もサイトから確認できます。

足場

乗船場に到着すると、案内係の方が足場を下ろしてくれました。

客席

遊覧船は屋根付きの船内と、1階と2階にそれぞれデッキがあります。1階のデッキはイス付きですが、2階はイスになっているわけではなく、適当に腰掛けるスタイルです。

ちなみに、船は旋回して夕日がみられるようになっているので、座る位置にはあまり神経質になる必要はありません。

お金は出発後に支払います。JTBコンビニチケットアソビューからも予約と事前支払いが可能です。JTBコンビニチケットなら150円ほどお得になります。

また、ぐるっと松江レイクラインバス1日乗車券の購入者は1割り引きで乗船可能です。

サンセットクルーズへ出発!

山陰の水の都、松江市は橋の街でもあり、第2乗船場からは3つの橋をくぐって宍道湖に出るようになっています。

まずは第1関門の新大橋。実はこの橋、かなり高さが低く、頭をぶつける可能性大!頭をぶつけないように橋の下を通過する際は注意しましょう。

…が、かがむどころか、普段絶対触れない橋の下を触っている方多数。みなさんチャレンジャーですね。

新大橋を過ぎると、松江市内観光という雰囲気になってきます。

松江大橋

そして擬宝珠のある2つ目の橋、松江大橋が目の前にやってきました。夕暮れ時の松江大橋を湖面から見るのも趣があります。

松江大橋を超えると、ちょっと宍道湖の雰囲気が出てきます。

宍道湖大橋

第3の橋、宍道湖大橋です。この橋を超えると、そこは広い宍道湖!

松江しんじ湖温泉

宍道湖の北側にある松江しんじ湖温泉を湖から眺めながら、船はどんどん沖に出ていきます。

これぞサンセット!宍道湖に沈む夕日の美しさ

宍道湖

10分ほどで宍道湖到着。

嫁が島

すぐ左手には宍道湖のシンボル嫁が島が見えます。船内にはアナウンスが流れており、嫁が島伝説を知ることができますよ。

ここで遊覧船は一旦停止。時刻は18時25分。日没までの風景をしっかり楽しむことができます。

8月下旬の夕日は、少し北側に沈むようです。

陸から見ていると、建物が邪魔になりそうですが、湖の上からだと、湖の向こうの山の中に日が沈むため、とてもきれい。夕日が沈む右手は松江しんじ湖温泉街です。

湖面に夕日が反射する景色も湖上ならでは。

そしていよいよ日没が近づいてきました!まん丸かったお日様が隠れ始めます。

日没間際は、太陽の動きが目に見えて早くなります。移動せず撮影もほどほどにして、太陽を見守ることにしましょう。

18時38分、太陽が沈みました。秋の日はつるべ落としということわざ通り、太陽はあっという間に姿を隠してしまいます。

この瞬間、船で拍手と歓声が起こりました。

日常生活で日没時刻がはっきりわかる時はまずありません。まして湖の上から見ることもありません。松江市に来たならぜひ見ておきたい瞬間です。

湖面は温度や風の動きが変化しやすい場所。日が沈むと風が吹き肌寒くなるので、ストールや薄手カーデを用意しておくと重宝します。

宍道湖のシンボル「嫁が島」も間近に

嫁が島

日没と同時に、船が動き始めます。日没の方向とは逆のやや南へ。嫁が島のすぐそばへと向かいます。嫁が島を間近で見ることができるのもクルーズならでは。

嫁が島

かなり見ごたえがある景色。ちなみに、島にいる白い鳥は鷺(さぎ)のようです。

湖から見る松江の夜

島根美術館

遊覧船は180度向きを変え、乗船場に戻っていきます。目の前に現れたのは「島根県立美術館」。ここは夕日鑑賞スポットとしておなじみの場所。

しんじこ温泉街

振り返れば、しんじこ温泉街はすっかり夜の雰囲気。

松江城

宍道湖大橋を超え、その直後に見逃せないのが「松江城」。かなり瞬間的にお城が見えます。日没後でもはっきり見えるため、油断大敵ですよ。

そして松江大橋界隈は灯りがともり始め、夜の街が始まります。北側は旅館が立ち並び、旅の風情満載。

船はスピードを上げ、最後の橋、新大橋をくぐって、あっという間に第2乗船場に到着。

最終到着地はまだ先のため、乗り越さず降りましょうね。到着時刻は19時前。何だか短いひとときでした。

四季や時間の移ろいを楽しめる街、松江。ぜひはくちょう号で宍道湖のサンセットをお楽しみください。