松江城近くの塩見縄手通りは、江戸時代に中級武士の屋敷が建ち並んでいたエリア。そのなかで唯一、当時のまま保存されているのが、武家屋敷。
2018年にリニューアルオープンし、同時にお土産物や、時代衣装のレンタルなどができる「Space濠々(ほりほり)」も同じ敷地内に新規オープン!
今回はリニューアルした武家屋敷とSpace濠々の見どころをご紹介します。
とても広い江戸時代のお屋敷
こちらは母屋の外観。
今回のリニューアルでは、明治期の図面を元に復元、150年前の姿を取り戻したとのこと。建物自体は明治後期とそれ以降(現在のもの)の材料が混在しているそうです。
母屋には基本的にどこからでも中に上がれますが、玄関からは入れません。土足厳禁で、受付でもらう靴入れ袋に入れて携帯します。
こちらは主の部屋。とても広くて立派な部屋ですね。
障子も広く開くようになっていて、庭園が見えます。当時の人々も縁側に座って庭を眺めたのでしょうか。
主の部屋の隣には奥様の部屋もありました。
建物の中にある調度品などは、市民のみなさんから第2次大戦後に寄贈されたものだそう。タンスがとても年季がありますね。
こちらは台所。
当時使っていたかまども再現されています。左がご飯を炊くかまどで、右が汁物などおかずを作るかまどですね。
ほかにも仏間や茶室など全部で10以上の部屋がありますが、順路表示があるので、この通りにたどっていくと迷わず見ることができますよ。
昔の家の造りのため部屋と縁側の間などにはたくさんの段差があります。上ばかりを見て歩いているとつまづいてしまいますのでご注意ください。
自然を生かした素朴な庭園
お座敷の周りには飾りを省いた素朴なつくりの庭園が広がっています。
素朴な中にも趣がある庭園です。
屋敷の横には井戸もありました。今は汲めないようですが、当時の生活の様子が伺えます。
ちなみに庭園は砂利道や飛び石を歩くようになっており、ヒール靴は向いていませんのでご注意ください。
新規オープンしたSpace濠々(ほりほり)
Space濠々は、武家屋敷のリニューアルにともない新しくオープンした施設です。
一つの建物にカフェ&おみやげ、衣装レンタルの2店舗が入っています。
武家屋敷から直接入店できるほか、武家屋敷の正門隣に専用の入口があり、Space濠々だけ利用することもできます。
衣装レンタルの堀川小町
まず入って右手にあるのが時代衣装のレンタルができるコーナーです。といっても簡単なモノ。上に羽織って武家屋敷で撮影できるという感じです。
忍者や町娘などいろいろな衣装をレンタルできます。料金は一律2,000円。記念にいかがでしょうか。
お土産とカフェスペースのお濠と白鳥
お濠と白鳥は、藍染の小物や陶器の器などのかわいい雑貨や、ホッと一息つけるカフェスペースを併設したお店です。
とてもかわいらしい藍染の小物や、お箸、プチタオル、ジャム、お茶などいろいろあります。
カフェスペースは飲み物やアイスが中心。コーヒーや紅茶のほか、お茶処松江らしく緑茶もあります。
アイスは「shimane_ice」提供のもので、島根の食材を使っているのが特徴。干し柿ミルクや、いちじく、和紅茶ミルクなど14種類のフレーバーから4種類(540円)or2種類(320円)を選べます。
小ぶりなサイズなので、好きな味を少しずつ選んで食べられるのはうれしいですね。ちなみにフレーバーは季節によって変わるそうです。
今回は、フレッシュミルク・ヤマモモ・いちごミルク・抹茶の4種類をチョイス(右のカップは2種類のサイズです)。
+50円で松江城の形をした最中を付けることもできます。最中にアイスを1個はさむ「お城モナカアイス(250円)」もありますよ。
味はどれも濃厚!特に抹茶は「風味」というのではなく抹茶そのもので、抹茶スイーツ好きにはおすすめです。
お店の奥がイートインスペース。イートインスペースからは武家屋敷の庭園が眺められます。
とても絵になる素晴らしい景色。ぜひのんびりとドリンク&アイスでお寛ぎください。
- 料金:大人300円
- 営業時間: 武家屋敷/4月1日~9月30日…8:30~18:30(受付終了/18:10)、10月1日~3月31日…8:30~17:00(受付終了/16:40) Şpace濠々/10:00~17:00
- 定休日:武家屋敷/年中無休、Şpace濠々/毎週火・水・木・祝日(繁忙期営業)
- アクセス:JR松江駅からバスで小泉八雲記念館前下車、徒歩1~2分
- Web:https://www.matsue-bukeyashiki.jp/
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