松江市

【松江】明治23年創業の老舗和菓子屋「風流堂」

和菓子のおいしい街として知られる松江市。ただおいしいだけではなく、町の歴史も隠されているんです。

今回はそんな松江の和菓子事情がよくわかる、老舗和菓子処「風流堂」を紹介します。

明治創業の和菓子屋が継ぐ「江戸のお菓子」

風流堂は松江市内に3店舗の直営店があります。今回訪れたのは京店商店街入口にある「京橋店」。

江戸時代からの名家ですが、和菓子屋になったのは明治に入ってからのこと。

それにもかかわらず、松江藩の有名な大名「松平不昧」が伝えたと言われるお茶菓子「山川」を作っているお店でもあります。

つまり松江の町では江戸時代にお殿様がお茶やお菓子を楽しんでおり、その文化が一般庶民に引き継がれ、令和の今も続いているということ。

お茶を飲み、お菓子を食べる日常が300年近い習慣になっている、老舗和菓子屋さんが当たり前にあるのは、そういった松江市の特徴を表しているんです。

店内には定番の和菓子から季節の和菓子までさまざまな商品が並んでいます。

訪れた日は桜もきれいな4月ということで桜をモチーフにした和菓子が中心。「きれい」という理由だけでいろいろ買ってしまいそうです(*´▽`*)

なかでも今回のお目当てが桜餅!

風流堂にも出来立ての桜餅が並びます。実はこの桜餅、地元の人にもとても人気があり、午後になると売り切れていることも珍しくありません。

出逢えるだけでハッピーになれそうな和菓子なんです。

ちなみに、桜餅には関東風の「長命寺」と関西風の「道明寺」があります。長命寺はクレープ状の生地で餡を包んだもの、道明寺は蒸したもち米で餡を包んだものです。

松江市は関東と同じくクレープ状の生地で包んだものを桜餅と呼び、「関西版桜餅」は道明寺と呼んでいます。

風流堂では火・水・金・土・日曜日に「長命寺」、月・木曜日に「道明寺」を販売。

関西や山陽などから引っ越してきた人には懐かしく、住んでいる人には「松江でやっと見つけた桜餅」として人気があるのだそうです。

桜餅は1月中旬から4月半ばまでの販売になっているので、桜餅愛好家の方は2日続けて風流堂に買いに行くと、とっても楽しい思いができますよ。

ご縁を結ぶ「和菓子たち」

風流堂には現代にマッチした「かわいい、おいしい、きれい」な和菓子もたくさん。

なかでもおすすめのが、松江の和菓子店4店舗がコラボした「ご縁をむすびセット」。

風流堂のほか、三英堂、中浦本舗、福田屋の4店がそれぞれに「ご縁をむすび」をテーマに和菓子を開発。伝統や素材の良さを活かしながら、現代にマッチする新しいお菓子が誕生しました。

風流堂では古くから販売されている銘菓「朝汐」をベースに、いちごやコーヒーなどの風味、色をつけた5色のお饅頭セット「ひとくち饅頭」を販売。

地元の人にも、ちょっとした手土産にとっても人気のある商品になっているんです。

小ぶりでいろいろなフレーバーが楽しめるのが、令和女子にはとっても嬉しいところ(*´▽`*)

それぞれの店舗で各店舗開発の和菓子を販売していますが、JR松江駅のお土産売り場や、島根県物産観光館では、4店舗の和菓子をセットにした商品も販売しています。

現在は新型コロナ感染症の影響で中止されていますが、店内飲食も可能。JR松江駅近くにある寺町本店ではお茶とお菓子を楽しむこともできます。

お土産にはもちろん、町歩きに疲れたらちょっと休憩にも立ち寄ってみてください。