松江を代表する文豪「小泉八雲」はアイルランド出身。
松江市ではそんなアイルランドにちなんだものや、さまざまなイベントを目にできます。
その代表ともいえるのが、3月初旬に行われるアイリッシュフェスティバル。
3月17日はアイルランドにキリスト教を伝えたといわれるセントパトリックの命日。この日はアイルランドをはじめいろいろな国でイベントやパレードが行われます。
松江市でも本国同様、緑をテーマカラーにしたパレードやマルシェを楽しむことができる文字どおりのお祭りなんです。

まず見ておきたいのが、水陸両方で行われるパレード。
水上では堀川遊覧船が緑色の幕を天井に張り、ふれあい乗船広場乗船場からカラコロ広場まで、通常ルートを変更して約1時間パレードを行います。
先頭には松江市長やアイルランド大使館関係者を乗せた船。

そしてその後ろからはパグパイプやティンホイッスルなど、普段聴きなれないアイルランドを代表する楽器の音が鳴り響き、さあお祭りだぁ!という気分を一気に高めます。
水上パレードがカラコロ広場に到着すると、今度は広場から松江市役所まで歩いて30分のパレード。

陸上パレードでの見ものは大人数の隊列とコスプレ。緑色を身に付けた人も多く、地元や県外からも参加している音楽隊もいれば、小泉八雲にふんした人もちらほら。
しっかりした隊列からおもしろい個人まで、見どころはたくさん。市内の景色もちょっと不思議なものに見えてきますよ。
お祭り気分でマルシェを

パレードの出発地であるカラコロ広場と、到着地である松江市役所ではマルシェも開催。おいしい屋台がずらりと並んでいるほか、ライブ演奏などを楽しめます。

カラコロ広場ではアイリッシュダンスと思われるものをみなさんで行っており、このはじけ方がお祭りというムード!

松江市役所には、2階のだんだんテラスに上がる外階段に緑色の風船が飾り付けられ、宍道湖を背に素敵な景色のハーモニーになっています。

テラスではしっとりとギター演奏が行われ、欧州の香りたっぷり。リズムに体が踊りだしそうです。

カラコロ広場と市役所1階には、おいしそうな出店がいっぱい。

アイルランドや小泉八雲にちなんだグッズもあれば、欧州、あるいは異国つながり、普通に松江の名物など、あれこれ幅広くそろっているのがまた楽しいところ。

お土産にアイルランドらしいケーキとパンを購入。ボディーがしっかりしており、甘くてふわふわとは全く違うおいしさがとっても新鮮です。
おいしさの感覚って気づかないうちに画一化してしまっているかもしれませんね。

松江城やカラコロ工房などでは、緑色のライトアップが行われ、夜も何となくお祭り気分。

マルシェやパレードは日中のみですが、アイルランドといえばビールも有名なお国。日が暮れたらおいしいお酒を探すなんていうのも素敵ですね。
桜が咲く前の3月は冬の終わりでもあり春の始まりでもあります。三寒四温や花粉症と憂鬱な気分になることもありますが、異国情緒あふれるお祭りでお花見気分を先取り。
3月に松江を訪れたらぜひアイリッシュフェスティバルもチェックしてみてくださいね。