カラコロ工房は、昭和13年に日本銀行松江支店として誕生した石造りの建物。
2000年(平成12年)にリニューアルし、現在は雑貨店や、飲食店、ガラスや陶芸などのワークショップなど、1か所でさまざまな体験が楽しめる工芸館になっています。
今回はそんなカラコロ工房の魅力や見どころをまとめました。
モダンな外観と内装

石造りの立派な建物であるカラコロ工房は、建築当初の石造りの柱や内装が今でもところどころに残っています。

外柱は西洋の神殿のようで近くで見ると圧倒!現在のかわいいロゴもぴったり似合っています

内装もとてもモダン。1階の案内センターがある場所は吹き抜けになっており、晴れの日は天井から太陽がたっぷり降り注ぐので、壁の白さや古い木目が際立ちます。
天井にはシャンデリアがありますが、これも昭和13年に設置されたもの。

当時の銀行の窓口も残っています。手続きをするときには、この格子窓を上に開けて行っていたようです。ちなみに、現在格子の向こうはレストランになっています。
これぞ銀行!圧巻の地下金庫

カラコロ工房は旧日本銀行松江支店ということで、地下には2つの巨大金庫室があります。
暗い階段を下りていくと静かな空間にどっしりと巨大な鉄の扉が。この扉は厚さ60㎝、3トン以上の重さがあるのだとか!

この扉の奥が地下大金庫室(第1ギャラリー)。
金庫というと、もう少し小さいイメージがありますが、牢獄よりずっと広い(多分)。このスペースにお金がギッシリ!‥ではなく、書類などの重要品もしまわれていたようです。

そしてこちらが地下金庫室(第2ギャラリー)。現在はどちらもギャラリーとして展示会や、飲食付きライブなど、いろいろなイベントが行われています。
地下で行われるイベント、文字通りアングラで素敵なムードなんですよ!

金庫室の前にはお茶目な「1億円のレプリカ」もありました。せっかくなので持ち上げようかと思いましたが、総重量10キロ。捻挫が怖いので止めました。
実際は結構重労働だったのかもしれませんね。デジタル時代でよかった?!
1階・2階にはバラエティ豊かなお店がズラリ

カラコロ工房の1階と2階には雑貨屋さんやアクセサリーショップなど、バラエティ豊かなお店が並んでいます。ここでしか手に入らない一点物の商品も多数。

和菓子づくりやアクセサリー、ハーバリウムなどさまざまなワークショップも開催しています。旅の記念に残る、オリジナルの作品を作ることができますよ。



カラコロ工房内にはカフェや洋風居酒屋などの飲食店も。お腹が空いても移動やお店探しに時間をとられることなく過ごせます。
幸運が訪れるピンクのポスト

ガーデンテラスには縁結び&幸運を運ぶと言われるピンクのポストと願いの泉があります。
ピンクのポストは元々松江城内興雲閣にあったもので、このポストの写真を撮ると幸運が訪れるとか♪

そして、このポストから手紙を出すと、送った相手にも幸運が訪れるんです。案内センターではカラコロ工房限定のハガキやレターセットが販売されており、お願いするとかわいいハンコも押してもらえます。

またピンクのポストには「ヘルシーちゃん」「リッチ君」「ラブちゃん」の3人の子供(ミニポスト)がおり、工房の中に住んでいるそう。
3人全員の写真を撮ると、さらに運気がアップ!場所のヒントは案内センター前の黒板に書かれていますよ。

ピンクのポストの横にある願いの泉は、案内センターで販売している「願いの石」を2つ買い、1つを泉に投げ入れ、もう1つを持ち帰ると願いが叶うんだそうです。
叶った暁にはちゃんとお礼に来ることを忘れずに。
雨の季節にはとってもカラフルに

水の都である松江市は雨が似合うまち。6~7月の梅雨の時期にはカラコロ工房がとってもスペシャルな景色になるんです!
それが「縁雫 (えにしずく)アンブレラスカイ」というイベント。2021年は真ん中に赤いハート型傘を配置、そこから広がる波紋をイメージした「雫の波紋」というデザインだそうです。

眺めるだけでとってもハッピーな気持ちになれます(*´▽`*)
昭和から令和に続く静かな地下空間から、ポップで華やかなガーデンとさまざまな顔を持つカラコロ工房。どんなご縁が待っているかは人それぞれ。ぜひ訪れてみてはください。

- 営業時間:ショップ/9:00~18:30、飲食店/11:00~23:00
- 定休日:年中無休(ただし、12/30~1/1は休館)
- アクセス:JR松江駅からぐるっと松江レイクラインバス「カラコロ工房前」下車
- Web:https://www.karakoro-kobo.com/