松江市

【松江】出雲そばの名店「八雲庵」で鴨南蛮と割子そばを味わう

山陰名物の1つである出雲そば。

松江城周辺には出雲そばを楽しめるお蕎麦屋さんがたくさんありますが、その筆頭ともいえるお蕎麦屋さんが、塩見縄手にある八雲庵です。

元は武家屋敷の八雲庵

八雲庵は、塩見縄手にふさわしく、門構えも黒板塀。まるで武家屋敷みたい!

それもそのはず、八雲庵はお蕎麦屋さんになる前は大石源内という武家の屋敷だったのです。

飲食スペース、予約者専用の離れ、そして庭園からなるお屋敷の造り。

庭園には立派な池があり鯉もいます。レジでエサを買って鯉にエサをやることもできますよ。庭園は自由に見物可能、 日本庭園の楽しみがお蕎麦屋さんで叶えられるなんて、とても贅沢!

また八雲庵は塩見縄手には珍しく駐車場があります。レンタサイクルや車を利用して来ることもできるんです。

おいしい日本酒は楽しめなくなりますが、ふらっと立ち寄ることができるのも現代ならではですね。

鴨南蛮が一押し!割子そばもおすすめ

お庭や建物を見物したら、いよいよお蕎麦の注文です。

八雲庵の一押しは鴨南蛮!そして出雲名物割子そばも看板メニュー。うどんや、ドリンク・アルコール類、おつまみメニューも充実しています。

今回は鴨南蛮に割子そば1枚を注文することに。

八雲庵の開店は午前10時からですが、名店であるがゆえにお客さんがたくさん。そしてお蕎麦が切れてしまうと、そこでランチが終了になってしまいます。

八雲庵に限らずお蕎麦屋さんの場合、同じことが起きます。「昼はそばで!」と決めている場合は、早目に行く、もしくは予約をしておくといいですね。

名店らしく店内には有名人の色紙がいっぱい、松江に来た人は必ず立ち寄ると言っていいお店なんです。

ちなみに、注文した鴨南蛮は松江市のヒーロー、テニスプレーヤーの錦織圭選手の勝負飯だそう。

しばらく待っていると、鴨南蛮と割子が到着!出雲そばの特徴は「ちょっと黒いこと」。お蕎麦の実の甘皮ごと一緒に引くためこの色になるんです。

鴨南蛮は一口目を食べると味がとっても濃厚。あまり鴨肉になじみのない私ですが、濃厚な出汁にびっくり。量もたっぷりで、なかなかのガッツリ飯。

お蕎麦というとライトなイメージがありますが、この濃厚な出汁はテニスプレーヤーが満足するのも納得。

そして「カモにネギ」という言葉がよく判る組み合わせ。山椒がよく合うとのことで、かけてみると、山椒のほろ苦さが鴨のコクにぴったり。

あまり山椒を使うタイプでもありませんが、ひと瓶かけてもいいくらいドンピシャリです。

続いては割子そば。温かく濃厚な鴨南蛮とは違いさっぱり。トウガラシやネギが出雲そばの味を引き立てます。

歯ごたえもちょうどよく、夏には何枚でもいけそうなお蕎麦。暑い季節は、割子+天ぷらはとっても合いそう!

逆に冬やクーラーで体が冷えてしまったときは鴨南蛮がぴったり。よく見れば脂がこってり浮いていますが、脂っこさはなく、しかし濃厚という感じ。

気分や気候に合わせて、メニューやデザートを決めるといいですね。お店の人がおすすめをいろいろ教えてくれますよ。

おうちで出雲そばを♪

出雲地方に足を運びにくい現在、鴨南蛮や割子そばは八雲庵のネット通販でも楽しめます。

ネット通販の楽しみはお蕎麦やだしをアレンジできる点。つまり出汁を別料理に使うことも可能なんですね。

名店お墨つきのマイメニューができちゃうんです。予習、復習、お土産にもぴったり。いろいろな形で出雲そばを味わってみてください。