松江をひとりで歩くなら、ぜひ訪れてほしいのが白潟・天神町エリア。JR松江駅から徒歩5分、宍道湖にも近いこの界隈には、お茶や和菓子の老舗が点在しています。

今回ご紹介するのは、1809年創業の老舗和菓子店「桂月堂(けいげつどう)」。松江を代表する銘菓「薄小倉」をはじめ、歴史や文化を感じられる和菓子が並ぶお店です。

白潟天満宮のそばに佇む、歴史ある和菓子店

松江大橋の南側から続く白潟(しらかた)・天神町エリアは、かつて松江の商業を支えた商人の町。

今も昔ながらのお茶屋さんや和菓子店が軒を連ね、どこか懐かしい雰囲気が漂います。

近くには、夏の「天神さん」で知られる白潟天満宮も。

白潟天満宮へ向かう落ち着いた小道を歩いていくと、道沿いに見えてくるのが桂月堂です。

ショーウインドウには松江城を模した飾りや、怪談を思わせるポスターが並び、老舗らしい風格が感じられます。

創業は1809年。小泉八雲が松江を訪れるよりも前から、この地で和菓子を作り続けています。

こぢんまりした店内でゆっくりお土産選び

店内はこぢんまりとした落ち着いた空間。入り口には、小泉八雲の怪談をモチーフにした「子守り饅頭」や季節の和菓子、看板商品の「薄小倉」が並んでいます。

有名な老舗ですが、地元の方も気軽に訪れる親しみやすい雰囲気。ひとりでも気兼ねなく、ゆっくり商品を選べます。

うれしいのは、薄小倉が4個入りから40個入りまで幅広く揃っていること。個包装の商品は1個から購入できるので、自分用に少しだけ買いたいときにも便利です。

店内には小さなテーブルとお茶も用意され、薄小倉や若草などの試食もできます。町歩きの途中に和菓子とお茶でひと休み。そんな穏やかな時間も楽しめます。

商品には日持ちの目安が分かりやすく表示されており、全国発送にも対応。荷物を増やしたくないひとり旅でも安心です。

看板商品「薄小倉」は外カリッ、中しっとり!

今回お土産に選んだのは、桂月堂の看板商品「薄小倉」と「子守り饅頭」。

まずは薄小倉からいただきます。

北海道産の大納言小豆を3日間蜜に漬け込み、寒天と砂糖を合わせた錦玉(きんぎょく)を流し込んで固めたお菓子です。

ひと口食べてみると、まず驚くのがその食感。外側はガリッとしっかり固く、つまようじも跳ね返されそうなほど。中の小豆は柔らかく、外側との食感の違いが楽しめます。

甘さはしっかりしていますが、しつこさはありません。小豆の粒はきれいに残っているのに、皮が気になりにくいのも印象的でした。

抹茶や緑茶はもちろん、紅茶やコーヒーとも相性がよさそう。いろいろな飲み物と合わせてみたくなる和菓子です。

怪談の楽しみも添えられた「子守り饅頭」

もうひとつ購入した子守り饅頭は見た目こそスタンダードなお饅頭ですが、生地からバターの香りがふわり。

どこか洋菓子のような風味もあり、親しみやすい味わいです。

そして注目したいのがパッケージ。外側のQRコードを読み取ると、桂月堂のホームページに掲載されている怪談を読むことができます。

お菓子を味わいながら、松江らしい怪談文化にも触れられる、ちょっとうれしい仕掛けですね。

今回購入した商品の日持ちは、薄小倉が14日、子守り饅頭が30日。旅から帰って少し時間が経ってから、松江の思い出と一緒に味わうのも素敵です。

桂月堂のあとは宍道湖方面へ町歩きも

桂月堂を出て白潟天満宮の前を通り、西へ向かえば宍道湖と島根県立美術館。北へ進めば松江大橋や京店商店街、さらに松江城方面へと続きます。

お天気のよい日は松江駅からのんびり歩きながら、気になるお店に立ち寄るのもおすすめです。

歴史ある町並みの中で松江の銘菓に出会う。そんな小さな寄り道も、ひとり旅ならではの楽しみではないでしょうか。

松江を訪れたら、ぜひ桂月堂でお気に入りの和菓子を見つけてみてくださいね。