【松江】レトロな建物を巡る！おすすめ歴史的建造物スポット10選

松江市というと、江戸時代のイメージがありますが、大橋川・京橋川沿いには、当時の町の造りを残す建造物がいっぱい。

なかには現在進行形のものもたくさんあり、リノベーションをしているお店もあります。

今回はそんな城下町松江市にある、江戸～昭和初期にかけて建てられた歴史的建造物をご紹介します。

出雲ビル

松江で最初に建てられた鉄筋ビル。松江駅から徒歩10分ほどの白潟エリアにあります。

大正14年に欧州から帰国した出雲さんという人が「松江市にもデパートを」という思いで建築。

卸問屋などが入っていたにぎやかなビルだったようです。

横に回ると「イズモストア」という表示。この表示が屋号らしいです。オシャレでハイカラな場所だったんだろうなあ。

現在もテナントビルとして利用されています。ちなみに、松江市で第１号の「松江市登録歴史的建造物」です。

松江大橋

松江大橋は、1608年に築城用の建築資材の運搬用に架橋されたとされ、擬宝珠や灯籠が美しい橋。

現在は1937（昭和12）年造の17代目で、日本百名橋に選ばれています。

また松江大橋を渡った北側は商人町として栄えたところで、旅館や飲み屋が並び、歴史ある建築物が多数残っています。

旧料亭久の家（ひさのや）

昭和12年に料亭として建築された松江市登録歴史的建造物。直前に東本町では大火があり、この料亭はその後にできたもの。

活気あるエリアを絶やしてはならぬという心意気が見えますね。

小ぶりな建物に立派な松が目を引き、玄関屋根にも風格があります。

旧紳士服トラヤ

久の家さんのすぐそばには、ハイカラな建物が。昭和７年に成田光二郎氏が設計した「旧紳士服トラヤ」です。

料亭とは打って変わって洋風ですが、松江名産の来待石で外壁が作られているんです。地産地消の先駆け！

裏に回ると、凝ったレリーフがあります。

建築当時はお店ではなく会社だったようですが、町人はおしゃれでなくてはいけないという気構え、今のショップにも見習ってほしい～。

旧紳士服トラヤも「松江市登録歴史的建造物」となっています。

紺屋小路

カラコロ広場から徒歩２分の場所にあるノスタルジックな石畳の小路。ここには２つのハート型の石畳が隠れています。

小さなハートの上に立ち「素敵な出会い」をお願いしたら、もう一つのハートを最初に踏んだ男性と結ばれるのだとか。

かげやま呉服店

かげやま呉服店は京町商店街にある今も現役の呉服屋さん。松江市登録歴史的建造物です。瓦屋根など一見江戸に見えますが、実は明治37年建築。

しかも最初は第３国立銀行だったのです。鬼瓦に「三」という文字が入っています。

ごうぎんカラコロ美術館

ごうぎんカラコロ美術館は国の登録有形文化財。

大正15年に建築され、元々は「山陰合同銀行」という地銀の支店でした。今は美術館として活用されています。

内部も西洋風でおしゃれなので、時間があればぜひ内部もご覧ください。料金も無料です。

カラコロ工房

昭和13年に建てられた旧日本銀行の松江支店。内観や外観に手のこんだ意匠が施され、特に外観のドリス式オーダーは圧巻。

現在はショップや飲食店のほか、体験工房として活用されています。

内部も当時のままで、地下の大金庫などを見学可能です。

國暉（こっき）酒造

國暉酒造は茶町商店街にある江戸末期に建てられた建物。今も現役の酒屋さんで、松江市登録歴史的建造物です。

出し桁造りと呼ばれる張り出した屋根や格子窓がいかにも「江戸の大店」という感じ。

こちらも江戸の大火の後に建てられたようで、昔は火事が多かったんですね。やはり水辺に名家あり！

浅野小児科医院

松江しんじ湖温泉近くにある大正元年に建てられた小児科医院。

国の登録有形文化財で、現在も小児科医院として地域の人たちの生命線になっています。

ピンクカラーやバルコニーも立派ですが、足場もとっても重厚。松江市のはずれにある大根島の玄武岩でできているそうです。

お医者さんは、昔から立派だったのかな。

興雲閣（こううんかく）

松江城山公園内にある明治時代に建てられた擬洋風建築物。

明治初期に洋風の建物が流行っており、興雲閣はその最後の名残と言われています。

その貴重さから島根県指定有形文化財と、松江市歴史的風致形成建造物に指定されています。

【松江】和と洋が融合した豪華な洋館「興雲閣」で明治時代の松江を感じよう 松江城のすぐそば、松江城山公園内に興雲閣（こううんかく）という洋館があるのをご存知でしょうか？ 明治時代に建てられた建築物で、松...

歴史を振り返りながら、素敵な建物やショップを探すのも街歩きの楽しさ。散策しながら松江の歴史的建造物巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

昔と違い、車が走るため、建物撮影には気をつけてくださいね～。